2010年04月19日

競争激しい旧試験(産経新聞)

 【隣の司法改革】韓国のロースクール事情(中)

 ■受験生「後がない」

 「周りの友人たちはとっくに就職している。本当に合格できるか、無力感にとらわれることがあった」

 韓国の東国(トングク)大学出身で昨年、従来型の司法試験に合格した羅(ナ)ソラさん(24)は司法試験の受験勉強当時をこう振り返った。

 法律家の道を目指したのは、大学卒業生の2人に1人が就職できないという未曾有の就職難があったから。「就職の努力も司法試験も大変なのは同じ。有名企業に入ってもやめれば何も残らない。結局、司法資格が一番役に立つ」

 3年間の休学期間を使って司法試験予備校などで勉強した。「3〜4年で合格するのは早い方」(東国大教員)という。

 東国大は韓国でも屈指の伝統私学で、毎年、二けたの司法試験合格者を出してきた。だが、昨年スタートした法科大学院(ロースクール)制度では、政府の設置認定からはずれた。

 受験勉強中も母校の選定落ちのニュースが耳に入ってきたが、羅さんは「興味はなかった」という。「関心は自分が早く合格しなければならないということだけだった」

 受験勉強生活4年となった同大の呉昌勲(オ・チャンフン)さん(27)は四六時中、ストップウオッチを手放さない。「勉強時間を正確に計るためで、トイレに立った時間もきっちり除く。そうして1日10時間は勉強する」

 ≪目標は盧武鉉氏≫

 「司法試験は朝鮮王朝時代の科挙試験と同じ」。韓国の法曹関係者からはこんな言葉をよく耳にする。科挙とは、古代中国にならった官僚登用試験で、いまも現代版の科挙試験である国家試験「高等考試」の合格者が国を動かす。

 その頂点である司法試験は合格者枠1千人に3万人が受験するという日本の旧司法試験並みの競争の激しさだ。自宅との往復時間も惜しむために「考試院」と呼ばれる一人が横になるのがやっとの狭さの宿泊施設に寝泊まりし、予備校や図書館とを往復するだけの日々。受験生の一人は「司法試験受験生は人ではない」と自嘲(じちょう)する。

 女性の場合、一人暮らしを心配した母親が予備校近くのマンションを借り、娘と“受験生活”を送るというケースも珍しくない。

 韓国の司法試験受験生の多くがいまも目標に挙げるのが、昨年自殺した故廬武絃(ノ・ムヒョン)前大統領だ。地方の農村出身者が約10年に及ぶ挑戦の末、司法試験に合格。国のトップまで上り詰めた。

 その彼が大統領当時に断行したのが、何年にもわたる受験浪人をなくすための法科大学院制度の創設だった。地方出身の自らの経歴からか、特にこだわったのが地方大の優先策で、東国大など、ソウルの中堅私大の多くが法科大学院の選定から落ちることになった。

 ≪生き残り策模索≫

 旧来の司法試験は、数年の移行期をへて段階的に廃止される。東国大法学部では、今後も法科大学院設置申請を続けるほか、受験資格を失った後に備え、別の公務員試験対策に力を入れる。米国の大学と提携して米国の弁護士資格を得られる大学院課程設置を検討するなど、必死に生き残り策を模索している。

 残された受験チャンスは限られるが、呉さんは「後がないだけ緊張感が違う」ことから、法科大学院に入り直すことは考えていないという。

 「でも自分が損したとは思わない。だって競争が激しい旧来の司法試験を合格すれば、プレミアがつくでしょう。勉強をしただけ自分の身になると信じています」。そう話すと時間を惜しむよに受験勉強に戻った。(桜井紀雄)

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posted by シオタ ケイイチ at 22:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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